巻き爪、その背景にあるもの

物事が成立するには必ず理由がある

思えば、私が育った時代は今から思えば非常に雑多な時代でメンタルケアという言葉や〇〇ケアなどという言葉すらない時代で「受験戦争」、「荒れた学校」、「校内暴力」という言葉がやたらとクローズアップされていた時代。

理由なき反抗であったり、理由なき〇〇などという言葉で片付けられていたのを思い出す。

でも、よく考えてみれば、そんな時代でも必ず「理由」があったのであって、理由なき〇〇で無かったのが本質なのではなかろうか?

その背景には必ず見落としがあって、または認知されていないことも多く存在する。

いささか人生的な物事に擬えてしまうのは例えが適切とは言えない部分もあるかもしれないと思うのだが、、、

しかし、「巻き爪」においても同じようなことがあって、巻き爪になる理由というものがあることをもう一度考えてみたいと思う。

巻き爪になる理由

私が「柔道整復師」の学生の頃、理学療法室で「助手」という立場で現場に携わらせていただいていた時のハナシ。

その総合病院には、「一般病棟」と「老人病棟」があって老人病棟に入院しておられるお方たちはいわゆる「寝たきり老人」というくくりの方々。

更に言うと、死ぬまでそこで暮らすという方々であったように思う。

もちろん、歩くこともできなければ、話しかけても返答もないような方たちで、語弊はあるかもしれませんが、映画で見るような「野戦病院」的な印象を受けたことを記憶している。

その光景は、「手足を抑制」されたお方、「叫んでいる」お方、「泣きわめいている」お方、など様々。

そんな中、たまたま「痛い、痛い」とおっしゃる方がいて、ダメもとで「どこが痛いの?」と聞いてみると「あ・し」「あ・し」と訴える方。

よく見てみると、爪が丸くなって、皮膚に爪が食い込んでいる。

その皮膚は赤くはれ、炎症を起こしているようだった。私はすぐさま、あたりの方々の爪を見て回ると比較的長期の入院患者さんたちは、ほぼ10割が同じ状態であったのを記憶していて、その時にはそれが「巻き爪」であるということは認識できたものの、なぜ大半の方々がそうなってしまうのか、またどうしたらよいのかが全くもってわからなかったのを記憶している。

 

痛いのを何とかしてあげたい

当時は、巻き爪で痛い=手術で爪を抜くということ。

ドクターに知らせれば爪を抜かれてしまうし、言わなければ痛いままであることも事実であり、簡単に考えればドクターに連絡して「爪を抜く」方が良さそうに感じる方も多いことだろうが、当時の爪を抜くというのは、今のように麻酔を使用したオペレーションは稀で、その殆どは麻酔なしに「爪を剥ぐ」というもの。

ヒトはいくら寝たきりでも、認知症でも、「痛みからは絶対に逃げられない」というのは知られたこと。

生爪を剥ぐということは、まさにその光景は「拷問」、「アウシュビッツ」「野戦病院」的に感じたのは私だけではないのではなかろうか。

私が選んだ手段

それは、時効なので申し上げると、今でいう「コットンパッキング」。

爪と皮膚の間に綿を詰めて食い込みを軽減するという一時的な手段。

老人病棟でもコットンは豊富にあったこと、書籍でその方法を知っていたので勝手にやってみるとそのお年寄りは「痛い」「痛い」と言わなくなった。

決してその行為が「正しい行い」という風には思わなかったものの、「勝手に誰がやった」とならぬことを祈った記憶がある。

 

他に手段が無いのかと考えたのはずっと後のこと

私がずっと継続して巻き爪のことを考えていたわけではなく、手段を考えたのはずっと後になってから。

それは、整骨院を開業してある時に一人の高校生が来院して「爪が痛い」と言う。

その高校生は、なんだったか、スポーツをしていて爪が皮膚に食い込んで痛いというのである。

私は「あー、これだ」と言わんばかり、コットンパッキングで綿を爪の間に詰めて「痛くないでしょう?」と聞いてみると高校生は「なーんだ、こんなことしかしてくれないのか?」と言い放った。

私は「痛みをとってもらっておいて、その言葉はないだろう」とも思いつつ、「確かにもっと確かな技術が必要なのかも」と思ったことも事実。

それからというもの、巻き爪に興味が湧き、「なぜなるのか」「どうすればその悩みを解決できるのか」を考え始め、日曜大工の店に足を運び、ペンチやら、ゾンデのようなものやら、プラスティックの板やら、アロンアルファやらを買い集めて自分の足でためしたことを記憶している。

そして、現在「特許」を取得した方法も当時のアイディアを具現化しただけのものなのである。

 

巻き爪の痛みにアプローチできるようになると、「なぜなるのか」「ならないようにするには」が知りたくなった

そこに浮かび上がった一つのキーワード。それは「足趾を着く」というもの。

足の趾は、着かないことによって爪の構造的な理由から、「爪は丸くなる」。

所謂、メカニカルフォース(趾を着く事による下から爪を持ち上げる作用)が足りないこと。

爪を深く切り込む、爪の角を切り込むことによって起こる「陥入爪」も同じようなことで起こることも知るようになる。

そこでまた、「人はなぜ足趾を着かないのか?着けないのか?」を疑問に思う。

果たしてその理由は何なのか?

どうしたら足趾を使うようになるのか?

着かないことで、足には、体にはどんなことが起こっているのかを考えるようになる。

「足の巻き爪」単純に考えれば、それを正しい形に近づければよいこと。

しかしながら、足を着かないことで起こる体への影響は少なくない。

一度弱体化した足の構造に働きかけることも簡単ではなく、巻き爪になるその背景を解決することも容易ではないことも事実なのである。  つづく。

 

 

 

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