私が関わる 爪の変形

今回は私が関わる特異な爪の形ということでお話しさせていただきます。

例えば上記のような爪。

なぜこのような爪を放置してはいけないかをいうまでもありませんが、どなた様がご覧になっても「異常だ」と思うはずですね？

 

この爪の特徴

１肥厚していること（厚みを増している）

２曲がっていること（変形）

３爪の色が悪い（感染症があるかもしれない）

足を拝見して即座に思うことはこのようなことですね？

 

次にどうすれば良いのか

１患者様、お客様に今野状態を説明し、どのようにすべきかをお伝えする。

　その際、感染症の疑いが濃厚になった場合、想定外の事態の場合には医師の診察が必要であることを伝える。

２足の指、爪にかかるメカニカルフォースを得るような歩き方に変える必要性を伝える。

３今後のお手入れの仕方、注意点を伝える。

４同時にカルテに記入して、できれば画像を残しておく。

５同意を得る。

６爪だけでなく、足全体を考察する。（魚の目、足の幅、外反母趾、扁平足など）

７爪を削っていく。

 

どこまで行えば良いのか？

爪甲が剥離している場合していない場合でもかなり出来る範囲も、留意しなければならない点も変わってきます。

特に剥離している場合には、爪裏にカビであったり緑膿菌であったり、白癬菌であったりをお持ちの場合もありますから注意が必要です。その場合にはニオイもあったりする場合もありますから、次亜塩素酸水などを併用することも必要になります。

そして、できる限り他のユビの爪の厚さと同等になるように削っていきます。

 

何で削る？（時間との戦い）

削るビットにしても、チョイスの仕方によっては時間がかかってしまったり、思うように削ることができなかったりします。

私の場合使用するビットはほぼ２種類で、一番下にあるビットは弊社オリジナルで「マルチビット」と呼んでいます。

これは、角質「タコや魚の目、肥厚爪」にも対応できて、ビットは通常クロスカットという形状をしていますが、縦横とも同じ刃立てになっています。

そして、削りきれない爪の端の方につきましてはボーラーフレーザーというビットで調整します。

冒頭の写真の爪でも１０分くらいで処理できてしまします。

弊社では、「ネイルリペアコース（福祉美容ネイルコース）」としてセミナーを受けることもできます。。

https://www.makizume-clip-on.com/contents/1352/ ‎

: https://www.makizume-clip-on.com/contents/1340/ ‎

 

変形自体に対するアプローチ

ここで多くをお話しできることはできませんが、変形に直接働きかける方法があります。

テーピング、歩きかた、エクササイズ、継続した爪のメンテナンスが必要になってきます。

 

料金態形

弊社では６６００円（総額）からとなっています。

 

後記

肥厚爪や変形した爪は年々総量的に増加しているように思います。

単にこうだから爪が変形すると断定することは難しいようではありますが、爪に関わることで言うと、その歩き方やお手入れの仕方が深く関わっているようなのです。

勿論、対処の仕方も含めて全てが出来ることが望ましいのですが、放置されていることも珍しくはありません。

その背景には、保険診療で行える点数が十分でなく、医科では実際に変形や肥厚を処理することが難しいからという側面もあるようです。

 

肥厚や変形、爪甲後わん症において、歩行能力の衰えたお方が多いことも事実であり、爪の疾患も合わせて多いのも事実です。

医科において十分にケアができない現状を鑑みるとコメディカルがその役割を果たすことが求められているのではないでしょうか？

そして、単に「削る」という行為のみでなく、爪にかかるチカラについても説明すべきであるのではないでしょうか？

 

 

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