はじめに
皆さんは、年齢を重ね高齢者になるとカルシウムのお薬を飲んだり、注射をすることが当たり前であると思っていませんか?
このカルシウムが減少する現象はある意味当たり前だと思います。
人が年齢を重ねるように、カルシウムの減少は避けることのできない事実なのです。
歳をとらない方は居ませんよね?見た目は別としても、若々しく見えることがあっても年を取らぬ方は皆無なのです。
女性の骨密度の変化の表をご覧になってもわかるように閉経がターニングポイントとなり、次第に骨量が減ってきます。
この平均値が重要で、一定よりも骨塩定量が減っている方にはカルシウムの投与は致し方ないと思っています。
しかしながら、グラフの骨密度’70%未満になると誰でもカルシウムを投与されているように思います。
本当に骨密度70%以下はカルシウム投与が必要なのか?
医学的には意義のあることかもしれませんが、骨折だけを考えるならばカルシウムだけでは十分でないような気がします。
何故かといえば、骨折するしないはカルシウム量だけではないと思っています。
木の枝を思い起こしてください。生木はみずみずしい為弾力性がありますが、枯れ木には弾力性がありませんから「ポキっ」と折れてしまいます。
人間の骨も同じで、ある成分が不足すると枯れ枝のようになります。
では何が必要なのでしょうか?
それは、、、コラーゲンです。コラーゲンが不足していない状態は骨は柔軟性があります。
私はこのコラーゲンを重要視するには、いくつかのほかの理由もありますので後で述べさせていただきたいと思います。
コラーゲンでないとだめなのか?
いえ、コラーゲンでなくても良いのです。
それは、ゼラチンです。ゼラチンとはコラーゲンの事であって、お菓子作りなどで使われる動物性たんぱく質を言います。
市販のコラーゲンでも良いのか?
もちろん良いものもあります。
しかし、ダメなものも沢山あります。その理由は①高価であること(安くないと続けられません)②添加物が多く含まれるものが多い③人工甘味料を使用している。添加物は発がん性が認められるものも少なくなく、発がん性には「しきい値」はなく、極力少なくしたほうが良いでしょう。
同じコラーゲンであれば、私はゼラチンをお勧めいたします。
コラーゲンの特徴
人間のカラダは60~75%が水で、次に多いのがたんぱく質で15~20%になりますが、そのたんぱく質のうちの30%がコラーゲンになります。
コラーゲンは皮膚、血管、軟骨、骨、歯、眼、腱、内蔵などで特に皮膚には全コラーゲンの40%が存在します。20%は骨、軟骨に。残りは眼や血管に存在しています。
そして、ゼラチンを摂ることでアミノ酸に分解されてコラーゲンが作られていきます。
ネットの気になる情報
口コミの中には、その方の主観や想いが盛り込まれる事にも繋がり100%信じないほうが良いものもあります。
ですが、何事も良い事、悪い事、明と暗がありますから参考までにご紹介します。
その中ではこうです
・太った・顔がむくむ・ニキビができたなどです。
まず太ったに関してはゼラチン1g4kcalですから仮に10g摂っても40kcalですからまずそれは無いでしょう。(推奨は1日5g)
次いで顔がむくむ。これも5~10グラムのゼラチンを摂ったからと言ってむくむとは考えられません。
次いでニキビですが、これもたんぱく質を摂ったからと言ってできると考えにくいと思います。
ただし、アレルギーを起こす方はゼロではありませんから、過去にゼラチンやコラーゲンでアレルギーを起こした方は注意が必要であると思っています。
また摂りすぎによる肝臓や腎臓の負担も考えておかなくてはいけませんが、通常5g程度/日であれば問題ないと思われます。
ゼラチン(コラーゲン)の良いところ
・若木にある柔軟性を持ち骨折しにくくなる ・お肌の下にコラーゲンが生成されてみずみずしくなる ・血管に柔軟性が増す(脳内出血や血圧の低下にもつながる)・軟骨の修復が期待できる・骨粗鬆症になりにくくなる・筋肉がつきやすくなる(動物性たんぱく質だから)・爪や髪の毛のつやが増すなどが挙げられます。
ゼラチンと一緒に摂ると良いもの
エラスチン。たんぱく質の仲間で年齢とともに減少してしまいます。体の中でコラーゲンを支持する働きがありますから組織の柔軟性をさらに強める働きがあります。
転倒による骨折を防ぐためには「カルシウム」だけではいけないことがわかっていただけましたか?
私は上記の理由からも、日本はカルシウムの摂取に国を挙げて「カルシウム、カルシウム」と言っているのかが不思議でたまりません。
カルシウムは必要ないと言っているのではなく、骨折を防ぐためにはカルシウムと同等、又はそれ以上に「コラーゲン、ゼラチン」が必要であると思っています。
寝たきり発症の40%は転倒から起こる骨折に起因します。
それは事実であり、だからこそ骨折を起こさせないためにはコラーゲンが必要だと思うのです。それに、体に良いことが他にもたくさんあるわけですし。一石二鳥どころか3鳥、5鳥はあるのではないでしょうか?
そもそも、転倒自体を減らすことも重要
折れにくくすることも重要ですが、転倒自体を減らす取り組みも必要であると思っています。
私たちは足についての教育(以下足育)を受けてきた人はまず居ない状態で、そんな状態でいるにもかかわらずにただただ、「足は重要」「転んではいけない」「とにかく歩きなさい」などの言葉が先行しているように感じるのはいささか違和感を感じてしまうのは足に関わる方であれば多くが感じているに違いありません。
これはお手本も何もない状態で、「逆上がりをしなさい!」と言われている事と同じように感じてしまいます。
「それがなぜ必要で」「どうすればできて」「結果どうなる」のようなことを理解することが必要であると思っています。
私は、小学生の時は志木市立宗岡小学校というところに通っていましたが、学校の先生に「清水君!上履きの踵を踏んではいけません!」といって躾で三角定規でコツンとされていました。
私は今では大きな声では言えませんが、躾反対ではありませんが、それをするならば「なぜそうなるのか?」が必要だとは思っています。
ですから私はいつも先生に「なんで踵を踏んじゃダメなの?」と言っていましたが決まって先生は「お行儀が悪いから」という返答が返ってきました。もちろん素直な生徒でしたから「なるほど。行儀か?」と思ったものでした。
でも、今考えれば、「踵を踏んでいたら足の指が使えないからだよ、足だけじゃなくていろんなところに影響が出たり、カケッコも早くなれないよ」と言ってくれたらもっと納得できたのではないでしょうか。
「一生を体の一番下で支えなきゃいけないのに」それを大切にする教育がないなんて可笑しいとは思いませんか?
足からの影響が反映されている方がたくさんいる!
足をみさせていただいていますと、足が悪くて膝や腰に影響がある方を多く見受けます。
その多くは、中高年。
しかし、高齢者に至ってはその理由を理解していただくため、治すことが必要な理由を理解していただくのは一苦労。大変な事です。
ですから、学童期からの「足育」が大変重要であり、理由や理論も繰り返し教えていくことが良いと考えます。
巻き爪・魚の目は足を見直す為のサインだ!
私は繰り返しそうお伝えしています。人は痛みがあると「痛みを改善したい・痛みを治したい」と思うものです。
こんなに良いタイミングは無いのに、殆どの場合「対症的な処置」で終わっているのではないでしょうか?
私は、巻き爪や魚の目の方を見る機会があれば、「足囲」を測り「偏平足」のチェックをし「指の使い方・歩き方」をチェックし「バランステスト」を行い、「外反母趾を計測」しこれらを全て改善していく事が必要であると考えています。
それが、膝の痛みや腰の痛み、片頭痛までも減らし、転倒を減らし、寝たきりを減らし、医療費をも削減する方法であると思っています。
私はそんな仕事を生涯のライフワークにしていく事、もっと人々に知っていただくことを強く念じています。
このままでは、日本は介護費用だけで経済がパンクしてしまう!
これも繰り返し言っていますが、寝たきりになった方の平均寝たきり期間
男性7年、女性13年!!
異常だとは思いませんか?
寝たきりの割合も世界トップレベルなのですがそれを知る人は少ないのです。
正直に言いますと私はこの日本において介護保険制度が始まった時にこう思いました。それは、「国民の税金を使って、寝たきり老人のおむつ替えをさせるつもりなのか!」と。
私には衝撃的な出来事でした。なのに関わらず現在介護事業も生業としていることに運命的なものを感じてしまいます。
それは、「とにかくお年寄りの足を何とかしたい!」という気持ちからなのです。
自由に歩けなくなったご高齢者は本当に気の毒でたまりません。いつも思うことは「もう少し早く足についての教育があったら」という事です。
日本の政策として、生まれてくる子供たちも大切ですが、今を生きているご高齢者も大切だと思います。ぜひ、国の政策、県の政策、市の政策として盛り込んでいただきたいものだと思っています。
まとめ
私は、「骨折しないために」という題材で今回の記事を書きましたが、最終的に困ってしまうのは高齢者であって、寝たきりを少なくすることが必要だと思っています。
それを理解し転倒を」予防するためには、「足育」が必要であり、骨折しにくくするためには「コラーゲンも重要であり」巻き爪や魚の目が出来た時には「足を見直す」システム作りも必要であると感じています。
「私にできる事」を粛々とすすめて、足で困っている方、足で悩んでいる方を応援していきたいと考えています。
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